17時までに質問を出すように求める委員長もいた
自民党の河野太郎衆院議員(神奈川15区)のブログによると、自らが外務委員長を務めていた時は前日の17時までに質問通告するように求めていたという。河野議員の方針と比べると、今回の21時頃になっても質問が出て来ない事態がいかに異常か分かる。
また、河野議員は、野党に転落していた10年3月12日の外務委員会では、タクシー帰りの官僚が運転手からビールや商品券などの便宜供与を受ける、いわゆる「居酒屋タクシー」問題について、
「ああしたことが起こるのは、国会での質問通告が遅いために、無駄な国会待機を大勢の霞が関の官僚諸君が強いられているというのが最大の問題」
とも指摘している。
もちろん、野党の側にも言い分はある。蓮舫・元行政刷新相(参院東京選挙区)は06年6月の野党時代に、ウェブ上のコラムで、
「質問者は、質問ぎりぎりの時間まで情報を入手し、質問で反映されるような努力を行います。また、前もって審議される法案内容がわかっていたとしても、質問前日までに関係者の声を聞いたり、独自の取材の結果を質問に反映させるものです」
と、質問通告をできるだけ遅くしたい理由をつづっている。ただ、野党にとっても質問通告は重要で、蓮舫議員は
「質問通告を行わないと、実際の質問時に、『通告を受けていませんので、今、お答えできません』と大臣が応えないことが多々あるので、必ず、前日までには通告を行うものです」
とも書いている。