国会で「慰安婦強制連行」質疑の動画 NHK削除も中山議員自ら再アップ

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   日本維新の会の中山成彬衆院議員が国会で質疑に立ったときの映像が、中継したNHKによる著作権侵害の申し立てにより動画投稿サイト「ユーチューブ」から削除された。これに「対抗」する形で、中山議員自ら「別撮り」していた映像を自身の公式サイトなどで再公開した。

   質疑で中山議員は、いわゆる従軍慰安婦問題で旧日本軍が強制連行したとの見方に疑義を唱えていた。

国会で使った資料もPDFファイルの形で閲覧可能に

   中山議員による2013年3月8日の衆院予算委員会での質疑は、NHKの「国会中継」で流れた。この時の模様はユーチューブに投稿されたが、NHKによる要請で削除された。J-CASTニュースの取材にNHK広報は、国会中継は「これまでも削除を要請しており、実際に削除されています」と説明していた。

   これに対して中山議員は3月12日にツイッターで。「衆議院で撮ったものを入手していますので、近々使った資料と合わせて私のホームページに掲載します」と予告。その後実際に公式サイトやブログ、フェイスブックと自身の情報発信媒体に次々と動画を公開したのだ。

   質疑の際に中山議員は、数枚のパネルを使って説明していた。戦前の「朝鮮」に関する新聞報道や写真をまとめたものだ。例えば1939年、日本がソウルに初の地下鉄を敷設するとの記事や、1940年に大阪朝日(当時)が「創氏改名」について「氏の創設は自由 強制と誤解するな」と報じていたものがある。さらには従軍慰安婦問題で1992年1月11日付の朝日新聞が「軍関与示す資料」「募集含め統制・監督」などと一面で取り上げたが、その根拠として一部掲載した文書の中身が、実は「悪徳業者が募集に関与しているようなので注意するようにとの通達だった」と全く異なる内容が書かれていた点を指摘。当時朝鮮半島で実施された議会選挙で、当選者の8割が朝鮮人だったことなどから「官憲による強制連行は不可能ではないか」と述べていた。

   パネル化して使われた資料も、「PDFファイル」の形でサイトにアップ。誰でも閲覧可能とした。

   再アップされた動画は3月14日午後までに10万回近く再生された。閲覧者からのコメントを見ると、国会中継動画を削除したNHKに対する批判が今も絶えない。

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