国が戦争の検証すると「外交問題に発展する可能性もある」
ただし、
「こうした歴史に対する評価等については、専門家や歴史家に任せるべき問題ではないか」
として、今後政府として特段の対応を行うことには否定的な見解を示した。大熊氏は、
「国としての総括が必要なのでは」
と食い下がったが、安倍首相は、
「例えば戦争遂行の上で戦術・戦略はどうだったかという検証は、国において、もしかしたら可能かもしれない。しかし、それに至る世界史的な動きの中で、『どうして開戦に至ったか』という分析においては、関係する国々も多く、政府そのものがそうした検証・研究を行ったり意見を述べていくことは外交問題に発展する可能性もある」
と懸念を示し、仮に国が検証を行ったとしても、外交的配慮が行われた結果、
「本来のファクトに基づく観点をゆがめていく危険性もあるのではないか」
と述べた。