今年の3月11日は、イトーヨーカドー平店にある被災者のための交流スペース「ぶらっと」へ足を運び、午後2時46分に利用者やスタッフ・ボランティアとともに黙祷した。このあといったん帰宅し、豊間海岸で行われるキャンドルナイトに出かけた。
キャンドルナイトは二本立てだ。脚本家倉本聰さんが率いる「富良野グループ」によるロウソクの明かりと、地元の「とよま龍灯会」が準備したロウソク絵文字「ふるさと とよま」の明かりと。豊間地区の東日本大震災3回忌法要セレモニーの一環だ。絵文字は今年、「ふるさと」の4文字が加わり、ロウソクの数も増えた。
先日、旧知の龍灯会の代表から電話があった。去年と同じく、かたちばかりだがロウソクを燭台にのせる手伝いをした。「ま」に割り振られた。やや風が強く、消えるロウソクもあって、スタッフはロウソクの再着火に苦労した(=写真)。
去年同様、マスメディアが大挙、取材にやって来た。"倉本効果"だろう。旧知の地元記者諸氏はもちろん、著名なテレビのキャスターもいた。手伝いのついでに、彼らの動きをウオッチングした。
きのうの続きのきょうが過ぎ、きょうの続きのあしたがくる。とはいえ、3・11はやはり特別の日だった。3月に入ると気持ちが落ち着かなくなり、11日が近づくにつれて追い詰められたようになった。
去年もそうだった、「3・11が終わるまでは」。区切りのキャンドルナイトが終わって、「3年目」が始まった。まずは先送りしていた用事を片づけないと――。
(タカじい)
タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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