「ナチスは全てが悪かったわけではない」 オーストリア「右傾化」世論調査に海外で波紋

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「私たちが歴史から学んだことは、私たちが歴史から何も学ばないということ」

   こうした調査結果については、イスラエル紙のほか、独誌シュテルン(電子版)が「ショック」、英紙インディペンデントは「忌々しい」「不穏な」と書いたほか、仏レクスプレス紙が「オーストリア人の大部分はナチスが再選できると考えている」と伝えた。

   また、ウィーン・フィルに戦前、多くのナチ党員がいたが、戦後、わずかしか解雇されなかったなどの事実が、最近になって公表されたとこともあり、国内外のメディアでオーストリアの戦後処理への風当たりが強まっている。

   英語版のツイッターを見ると、この件に関して、「不安になるひとも多いだろうね」「オーストリアの友人たち、本気でこんなめちゃくちゃを言っているの?」「神様、どうか私たちがもう二度と過ちをおかしませんように」「私たちが歴史から学んだことは、私たちが歴史から何も学ばないということ」と言った投稿が目だっている。

   また、日本人の中にも、他人事ではないと投稿している人もいる。

「オーストリアでは今日、4割がナチス政権下の生活は『そこまで悪くなかった』、6割が『強い人』が政府を動かすべき、5割以上がナチス党が再び認められれば非常に高い確率で議席をとる、と信じている。どっかの国でも最近聞くような話でぞっとする…」
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