樹木希林、全身がん。「いつからなんて忘れたな~」「2~3週間は生きてんじゃない?」 「とくダネ!」インタビューに答える

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   第36回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝いた女優の樹木希林さん(70)が、授賞式の場で「全身がん」を告白し、衝撃が広がっている。

   2013年3月12日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)では、樹木さんに突撃インタビューを敢行。深刻な事態でも気丈な樹木さんの姿がうかがえた。

「心配なことないでしょ、他人のことですから」

   樹木さんは映画「わが母の記」で、第36回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に選ばれ、3月8日に行われた授賞式では、こんな受賞コメントを残して会場をざわつかせた。

「いや~ちょっと、あの、これいただくと来年司会をやんなきゃいけないというのが…私ね、冗談じゃなく全身がんなので、来年の仕事の約束ができないんですよ」

   その後、共に優秀主演女優賞にノミネートされた女優の名を挙げ、「本当に名誉はいらなくて、実の振り込み(賞金)はいただいて、名誉は吉永(小百合)さん、みなさんに、(沢尻)エリカ様にもあげたいくらい」とジョークを飛ばし笑いを誘っていたが、「全身がん」告白の衝撃はかなり大きかった。

   翌日のスポーツ紙は、約8か月ぶりに公の場に姿を見せた沢尻さんよりも、樹木さんの「がん告白」を大々的に取り上げ、テレビの情報番組でも大きな話題になった。

   そんな中、「とくダネ!」の取材班が樹木さんの自宅を突撃した。インターホン越しにインタビューを試みるも、「話すようなことはないんですよ」。「転移が進んでいるのではと心配」と記者が言っても、樹木さんは「心配なことないでしょ、他人のことですから」とかわしている。

検査には行かない。行けばがんが見つかる

   04年に乳がんを患い右乳房を全摘している樹木さんは「何年もずっと全身がん。(いつからか)忘れたな~」「ずっと支障がありながら活動してきた」「もう義理の仕事しかやってないんですよ、何年も前から」と、実はずっと前からがん転移が発覚しており、活動を制限してきたと明かした。しかし、検査には「行かない。行けば(がんが)見つかるんだろうね~」とも話した。

   なぜ授賞式で公表したのかという問いには、「ああでもしなきゃあなた、沢尻エリカ様に全部独占されちゃうじゃない」とジョークを交えながら答えた。

   「末期がんでアウトっていうんだったら盛り上がるんでしょうけど、ごめんね、まあ、2~3週間は生きてんじゃない?」と、最後まで冗談とも本気ともつかない発言をする樹木さんに「明日番組に出演できないか」と交渉もしていたが、「私は本来役者なので自分のことで出ることはない」「出る気はないのよ、フフフ」とお断りされてしまっていた。

   スタジオでは、司会の小倉智昭さんは「希林さんの勝ち!完全にやりこめられて…」と苦笑。芸能リポーターの武藤まき子さんは関係者の話として、「乳がんの手術をした後、鹿児島のいい先生の所で放射線と抗がん剤治療を受けた」「(最優秀主演男優賞を獲得した阿部寛さんが出演する)テルマエ・ロマエの番台のおばさんの役があったら、私出ますから、とアカデミー賞の場で言った」と、実は治療にも今後の仕事にも前向きであるという樹木さんの一面を明かしていた。

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