3号機の注水、原子炉入ったのは半分以下 ポンプ動かず「復水器」に漏れていた?

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   東京電力福島第1原発の事故で、メルトダウンの回避を目指して消防車から行った注水活動の効果が当初の想定を大きく下回っていた可能性が高いことをNHKの番組が指摘し、反響が広がっている。

   NHKが3号機の図面を独自に入手して専門家と解析したところ、水は「復水器」と呼ばれる装置にかなりの部分が流れ、原子炉本体にはそれほど注水できなかった可能性が高いというのだ。

事故当初から炉内水位が上がらないことへの疑問は出ていた

   福島第1原発では2011年3月11日の地震直後の津波による電源の喪失で、使用済み燃料プールの冷却ができなくなり、冷却水が蒸発して「空だき」になるリスクが高まっていた。

   炉心溶融(メルトダウン)を避けることを目的に、東京消防庁などが地上から注水した。だが、必ずしも効果はあがっていなかったようだ。

   当時から、注水したにもかかわらず原子炉内の水位があまり上がらないことから、「どこかで漏れているのでは」といった疑問は相次いでいたが、その理由ははっきりとは分かっていなかった。

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