第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンドで、日本は台湾を延長戦の末に4-3でくだした。国際試合直後は相手チームへの批判が出ることも少 なくないが今回は例外のようだ。
2013年3月8日に行われた試合では、「感謝TAIWAN」「3.11支援 謝謝台湾」といった東日本大震災への支援に感謝するプラカードが日本側のスタンドで掲げられ、台湾で放送されたテレビ中継でも大きく映し出され、台湾のSNSでは「感動した!」という声も相次いだ。
尖閣関連のメッセージは自粛
この取り組みは、あるツイッターの利用者が事前に呼びかけたため実現した。この呼びかけも台湾のツイッター利用者に伝わった模様で、「自由時報」によると、台湾側では
「緊迫している釣魚島(日本名・尖閣諸島)事件など敵意を表すやり方は、日本に来て、この(試合の)時に行うには適しない」
と、政治的なメッセージを出さないように呼びかける人もいたという。
また、台湾でWBCを応援する様子を日本人がツイートした内容が、台湾メディアで報じられるということも起こっている。
ある日本のツイッター利用者は、台湾の旗「青天白日満地紅旗」に「日本おめでとう」という文字を入れて日本を祝福している人の写真をアップロードし、
「台湾は民度が高い人が本当に多い。以前にも増して台湾が好きになった」
とツイート。台湾のニュースサイト「ETtoday」は、
「このツイートは次々に拡散し、日本のネット利用者から称賛の声が相次いでいる」
と報じた。