「吉祥寺殺人」少年の顔写真と実名 ネットでは事件直後から出回っていた

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事件直後からルーマニア人少年の顔写真流布

   少年法による「実名報道禁止」については長年議論があり、これまでにも週刊誌などが、重大事件を起こした少年の実名・写真を何度か報道している。特に新潮社では、1997年の神戸連続児童殺傷事件に際し「FOCUS」で実名報道に踏み切り、大きな議論を巻き起こしたことで有名だ。当時は、普及しつつあったネット上に同誌からスキャンされた写真が出回ったことも話題になった。

   しかし今回は、逆に週刊誌より先に、特に2人のうちルーマニア国籍の少年Aの顔写真や実名が早くからネット上で拡散していた。知人などの書き込みが発端と見られ、少なくとも事件翌日の3月1日には実名が、2日までには顔写真がかなり広い範囲に広がっていた。なお週刊文春が修正付きで掲載した少年Aの写真は、これと同じものだ。少年Bも、姓などは逮捕後間もなくから投稿が相次いでいた。

   そのためか、今回の実名報道にもネット上は「当然」との反応が圧倒的多数を占める。むしろ、「さんざんツイッターで名前と画像流されてたじゃん」などと「今さら」というような受け止め方をする人もあるぐらいだ。報道を受けて改めて実名報道の是非を問う向きもあるが、ネットの情報はすでにそうした議論を飛び越えている。

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