経済産業省の電気料金審査専門委員会の安念潤司委員長(中央大法科大学院教授)は、関西電力と九州電力の料金値上げの査定方針を取りまとめた2013年3月6日の会合で、「原発を再稼働させるのは適法。国が再稼働してはいけないと言うほうが違法だ」との見解を示した。時事通信が伝えた。「原発をすぐに立ち上げればコスト増にならず、われわれもこういうこと(電気料金の値上げ査定)をやらずに済んだ」と強調した。
安念委員長は「原子力規制委員会が審査して、再稼働を認めるなんてことは、まったく理解できない。そのような審査権は法令のどこにもない」と指摘。そのうえで、「電力各社は直ちに再稼働していいというのが私の考え。にもかかわらず、何となく原発を止めていなければいけないのは、法治主義の大原則に正面から反する」との持論を展開した。