ローソン、セブン&アイ…続く賃上げ 大臣異例「名指し」のファミマ「やりようない」

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ファミマ、13年度は「定昇1.5%アップ、ベアなし」

   経済アナリストの小田切尚登氏は、「政治家が民間企業の経営に口出しすることなど、あまりに常識はずれ。米国だったら、逆に訴えられる可能性だってあります」と、呆れる。

   もっとも、米国企業であれば政府が何を言おうと意に介さないが、日本の場合は「政治家に何か言われると無視できない」という風土があって、経営者への「暗黙のプレッシャー」にもなりかねない。

   甘利大臣に名指しされたファミリーマートに、賃上げ交渉のゆくえを聞いてみると、「じつは2月に、すでに労使間で妥結しています」と、明かした。

   その内容は、「定昇1.5%アップ、ベアなし」というもの。同社は、「12年度では定昇とベアとあわせて約3%賃上げしていて、賞与を含めると3.5%の増加率になります。今年度は、昨年実績も考慮してのことです」と説明している。

   「甘利発言」は影響のしようがないようだが、今後について同社は「具体的なことは何もありませんが、ファミマ・グループとして社員の所得が増えることによって、経済や社会の活性化に寄与していきたいと考えており、そのように取り組んでいきたい」と話す。

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