第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国が初めて1次ラウンド敗退を喫し、国内マスコミから猛批判を浴びている。
その裏で、韓国と台湾の意外な戦いが繰り広げられていた。試合会場で台湾のファンが金正日総書記や金正恩第1書記の写真を掲げるなどの挑発行為を行い、韓国側が反発しているのだ。
韓国メディアは「台中の惨事」と報じる
第2回大会で準優勝だった韓国は優勝を狙っていたが、第3回大会では初戦のオランダ戦で0-5と惨敗。第2次ラウンドに進出するためには2013年3月6日に行われた台湾戦では6点差以上で勝つ必要があった。だが、結果は3-2での辛勝。2次ラウンド進出を逃してしまい、韓国メディアは試合が行われた台湾の都市の名前から「台中の惨事」などと報じた。
この台湾戦で、台湾側のファンの応援が問題視された。韓国のニュースサイトで指摘されているのは、韓国国旗の中心に犬をあしらったイラストや、頭が白菜になった野球選手を台湾の戦車が踏みつぶす、というもの。また、金正恩氏に台湾の旗「青天白日満地紅旗」を持たせて「中華隊がんばれ!」という吹き出しがついているものもあった。
東アジアでは犬は侮蔑の象徴として受け止められる国が多く、白菜はキムチを象徴しているとみられる。また、金正日氏や正恩氏が登場したのは、「敵の敵は味方」といったメッセージが込められているようだ。