「慰安婦殺せバンド」韓国で告訴 日本政府が「容疑者」引き渡す可能性は?

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「クソ喰らえ 食い物から クソが出る クソ野郎 飲み水まで クソまみれ」
「この世で一番汚い国を良い国だなんて言えねえ ああ 異常 火病 アイゴー ファビョーン」
「売春ババア殺せ チョン斬れ!」

   日本のある「愛国」ロックバンドが作った曲が、韓国からの猛烈な怒りを買っている。韓国人、そして元従軍慰安婦の女性に対し「殺せ」「クソ」などと叫ぶ過激な歌詞で、元慰安婦女性らから名誉毀損で告訴される事態に至った。

元慰安婦の施設にCD送付で表面化

YouTubeにアップロードされている問題の楽曲。5日夕方時点で再生数は9万回近くに達した
YouTubeにアップロードされている問題の楽曲。5日夕方時点で再生数は9万回近くに達した

   問題となっているのは、「桜乱舞流(スクランブル)」を名乗る日本のインディーズバンドだ。「愛国バンド」を自称して2009年から活動しており、保守系団体が主催するイベントへの出演のほか、ネットなどを通じて韓国や中国を攻撃する内容の楽曲を複数公開してきた。

   とはいえ、これまではごく一部の人を除きその存在は知られていなかった。ところが2013年2月28日、韓国の元慰安婦女性が共同生活する施設「ナヌムの家」に、冒頭で紹介した「チョン斬る!」のCD・DVDを自ら送りつけ、一躍内外の注目を集めることになった。

   同曲はミドルテンポのギターサウンドに乗せて女性ボーカルが、「金で買うヒットチャート 反吐が出る」「エラ張り吊り目 馬鹿なスイーツ」「竹島から出て行け 東海表記を無くせ」などと、韓国への「批判」を思いつく限りまくし立てる内容で、動画版にはハングル字幕まで付けられている。

   YouTubeでも楽曲は公開されているが、そのどぎつい表現には日ごろ「反韓国的」と評される2ちゃんねらーでさえ「日本の恥」と目を覆い、中には日本人を装って日本の評判を落とそうという「陰謀」では疑う人さえいるほどだ。

   当然、韓国側が黙っているはずがない。「日本の極右」「卑劣な言葉のテロ」と紹介した朝鮮日報を始め、韓国メディアが相次いで報じたほか、韓国ネットユーザーからも、「日本が放射能や地震、津波で苦しんでももう二度と同情はしない」などと怒りの声が上がる。

   元慰安婦女性ら8人は3月4日、名誉毀損などに当たるとして同バンドをソウル中央地裁に告訴した。

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