「ブランド」女子大、「就職難」で人気上昇 伝統と教育力に期待、企業が求める人材像にも合致

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女子教育ならではの利点が存在

   さらに、とりわけ有名女子大は、一般企業への就職率も高い。『サンデー毎日』(2013年2月19日付)によると全大学の就職率が76.1%なのに対し、女子大の就職率は78.7%という。

   今年志願者が急激に増加した昭和女子大は11年、就職率86.7%と全国20位で、キャリア教育にも積極的だ。

   また、就職戦線における「ネームバリュー」も、名門女子大の場合、偏差値が同程度の共学大学よりも高い。そこで「お買い得」と評価され、人気に寄与しているようだ。

   こうした「ブランド力」のほかにも、女子だけという環境の中で、ゼミなどで男子の目を気にせずリーダーシップをとってきた経験なども、企業の採用担当者に評価される、と富沢氏は話す。

   女子大への合格者を多く輩出している佼成学園女子中学高等学校の広報室も、ホームページ上で、

「就職率の高さを支えるものは、女子大ならではの学校の学生への面倒見の良さ。また男子学生がいないために女子学生が無理なくリーダーシップを発揮でき たり、協調性を身につけてチームプレイで成果を上げられるなど、企業が求める人材像に当てはまりやすい、といったことがあげられ、女子教育ならではの利点が存在すると思われます」

との分析をしている。

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