「ブランド」女子大、「就職難」で人気上昇 伝統と教育力に期待、企業が求める人材像にも合致

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   有名女子大が2013年度入試で高い人気を集めている。少子化の中、志願者が前年に比べて増加しているのだ。

   専門家は「就職」をキーワードに上げ、伝統・教育力といった確立されたブランドへの期待があると分析している。

津田塾、東京女子大や日本女子大などは根強い人気

   大学受験大手予備校・河合塾の調べによると、首都圏の有名女子大の志願者数は、昭和女子大が前年比2650人増、東京女子大が1417人増、日本女子大が823人増、実践女子大が460人増だった。全体でも前年比108%と、「少子化」で受験者の総数が減りつつある中で、女子大の人気が急上昇しているように見える。

   女子大については1998年以降減少傾向が続き、ピーク時の98校が現在78校になっている。また、女子受験生の共学志向で人気は下降ぎみともいわれてきた。

   ただ、入試動向の分析等をおこなう河合塾教育情報部チーフの富沢弘和氏によると、この間も津田塾大、東京女子大や日本女子大といった「ブランド」女子大は根強い人気を集めてきた。受験生・保護者らからの伝統・教育力への期待が支えになっているという。

   今年の数字については「2011年、12年と倍率が低迷していたので、13年は10年並みの水準に戻った」との見方を示す。年毎に倍率があがったり下がったりするいわゆる「隔年現象」に加え、入試方式の変更で受験しやすくなったのが功を奏したのではないかという。

   その上で、女子大の人気「回復」について「就職」をキーワードにあげた。「就職難」の状況が女子大に再び目を向けさせているというわけだ。

   女子大は家政学部や管理栄養学部など、資格の取得できる学部を比較的多く擁しているため、就職につながりやすいと見られる。

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