路地に入ると、ひったくり・空き巣注意の看板
通りを歩いてみて気づいた点があった。「閑静な住宅街」というイメージからは意外だったが、あちらこちらに「落書き」が見られたことだ。事件現場すぐそばの駐車場にハートマークや「HYTY」と読める文字が書かれていたのを始め、近隣の民家のブロック塀にスプレー缶による稚拙な落書きの痕跡が点在していた。それも1つや2つではない。
また大正通り自体ではそれほど目立たないが、さらに曲がって路地に入ると、空き巣・ひったくりなどへの注意を呼びかける看板もあちこちに見られた。
警視庁の統計によれば、吉祥寺がある武蔵野市のひったくり件数は年に14件、侵入窃盗は69件(2012年)で、都内のほかの地域と比べればそう高い部類ではないが、安全な街とは言えない。同じく警視庁が公開している「犯罪情報マップ」でも、現場は吉祥寺駅前より比較的安全とされている。