「生保受給者は食費抑える知恵付けろ!」 フィフィ発言にライター噛み付き大論争ぼっ発

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   安倍政権が打ち出した「生活保護基準引き下げ」をめぐり、エジプト出身のタレント・フィフィさん(37)とライターがツイッター上でバトルを繰り広げた。

   このバトルを嗅ぎ付けたツイッターユーザーも参戦して盛り上がり、二人のアカウントは「プチ炎上」状態に。生活保護の話となると黙っていられない人は多く、論争に発展した。

「税金に頼らず自立目指して」に「フィフィは貧困層の実態知らない」

   事の発端は2013年2月26日、共産党の議員が参院予算委員会で「小学生と中学生の子供がいる母子世帯が1週間の食費を7000円に抑えて生活している。ガス代節約のため冬でもシャワーだけ、娘の服は2年間1枚も買わずもらい物ばかり。保護費が削られたら食費をさらに切り詰めるしかない」という現状を訴えたことについて、フィフィさんが28日に投稿したツイートだった。

「うち、母子家庭の手当もらえない環境で、私が1人で息子育ててるけど、1週間の食費はそんなもんよ?」
「週の食費を七千円で抑える知恵も努力も無いからいつまでたっても生活にゆとりを実感する事もなく、税金に頼るのでは?働けない状況だから、働いてる者の税金で生活できるんでしょ?その保証で生かされてる事に感謝して、少しでも苦労を受け入れる覚悟で自立を目指して欲しいです。納税は簡単じゃない」

   このツイートを見た上田修子氏というテクニカルライター(操作が複雑な電化製品の取扱説明書やカタログ、点検マニュアルなどを執筆・編集する職業)が、

「フィフィは両親共に博士号を持つミドルクラスで育っているから、貧困層の実態を知らないんだよ。1ヶ月3万円以内で食費を抑えるスキルがあるのは、せいぜいダンナの月給が20万円以上(東京なら30万くらい)ある人達」
「貧困層はそもそも生活スキルが無い。そんなスキルがあれば、生活保護まで落ちないと思うよ。我が家は母のおかげで毎晩おかずが4品並ぶけど、そういうのって、文化的背景が無い家庭では無理なんだよ。それをヒステリックに糾弾しても、社会問題は解決しないと思うよ」

と反論した。

「著名人にケンカ売って売名するのが仕事」のライター?

   フィフィさんが上田氏のツイートを見つけ、「むしろ庶民の生活を知って頂きたい。てか説明になってない文章でも貴方の様にライターとして成り立つなんて、羨ましい限りです」と噛み付くと、上田氏は「読解力がなくてもできる外人タレントに嫉妬されたw」とやり返した。フィフィさんはこれに対し「ウチの両親の事まで出さないと説明出来んのか?」と「両親共に博士号」という上田氏のツイートに怒ったが、上田氏は「あなたの背景についてWikipediaにある通り言及したまでで、貧困問題に関して私が説明する義務はないし、Twitterで私見を述べることは私の自由です」と返答した。

   このやり取りを見たツイッターユーザーが「参戦」し始めた。「貧困層をバカにしてる気がする。おかずを4品作る脳力もない文化的生活なんてしていない家庭では週7千円の生活も不可能なのだと?」「全く同意できんわww生活保護の受給額以下で自炊してお洒落してちゃんと『納税』してる人なんて巨万といるな」「こりゃダメだわ。物書き語るならまともに議論してこそなのに相手批判に走っちゃった」など上田氏を批判するツイートや、「あなたは庶民じゃないよ」「ここは日本だ文句あるんだったら、さっさと帰れ!」などフィフィさんを非難するツイートが本人あてに寄せられた。

   「いやこれ同じ事言ってるよね…。食費を『週7千円で抑える知恵も努力も無いから生活保護から抜けられないんだろ』と、『月3万円に抑えるスキルがあるやつは生活保護まで落ちない』。何と戦ってるの?」と、不毛な争いだと指摘する声もあった。

   なお、上田氏は過去に、特定の個人を攻撃するような発言をツイッターやブログで繰り返しているとして話題になったことがある。ツイートまとめサービス「togetter」では「あなたそろそろブログもツイートもやめたほうがいい」というタイトルのまとめまで作られたほどだ。

   フィフィさんは「上田さんは著名な方にケンカを売って炎上させて売名するのがお仕事の人のようです」というツイートとともに、上田氏が過去にした過激なツイートの「NAVERまとめ」ページを教えられ、「また炎上商法かよ。買わねーよ」と突き放した。上田氏もフィフィさんへのリプライをやめてしまい、突然始まった「ケンカ」は結局、決着がつくことなくフェードアウトした。

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