「パンダの野郎、あの目はいつかはやると思ってたぜ!」
「パンダの野郎、あの目はいつかはやると思ってたぜ!」
「笹って一斉に枯れることがあるから、パンダは飢えたら何でも食う習性だよ」
一方で、こういう人もいる。
実際、パンダの飼育をしている上野動物園によると、エサは竹のほか、特製のパンダだんご、野菜、にんじん、りんごなど様々な種類を与えているそうだ。
パンダの貸し出し元・中国による指導に従い、現在はエサとして肉は与えていないが、
「パンダはクマの仲間ですから、(今回のニュースは)まったく不思議ではないですね」
と担当者はこともなげに話した。
園ホームページによると、パンダは食肉目クマ科に分類される。草食動物と思われがちだが、腸の長さは体長の約4倍と短く、肉食性の消化機能を持っている雑食動物だ。
そのため、実は繊維質の多い竹や笹を、充分に消化し栄養にすることができない。生きていくのに必要なエネルギーを得るのには、大量の竹を食べ続ける必要がある。
一体なぜそんな不便な食生活をしているのか。パンダは天敵や餌の競争を避けて、中国山岳地帯の奥地を生息の場とした。そこで冬でも枯れず1年を通して豊富に得られる食物が竹・笹だけだった。
つまり、生存競争を避け、身を守る環境で暮らすことを選んだ結果、食べるものについて無理するようになったというわけだ。