ホリエモンこと堀江貴文受刑囚が「尖閣諸島を中国にあげちゃえば」議論を蒸し返している。議論の発端は、2011年2月4日に放送されたテレビ朝日系「朝まで生テレビ」。評論家の金美齢さん、法学者の竹田恒泰さん達との論争の中で発した言葉で、当時は大バッシングへと発展したが、ホリエモンはまたもや13年2月18日付けのメールマガジンで「中国にあげちゃえば」を取り上げた。
戦争で日本人が命を失うなんて割に合わない
ホリエモンは有料メルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」の中で、日本の自衛隊艦やヘリに対し中国戦艦が射撃レーダーでロックオンした事件を取り上げた。
中国人も中国軍も日本を攻撃することに及び腰ではないし、戦争で多少の人命が失われることへの怖さや恐れはない。一方の日本は軍人になりたいとか、戦争したいと本気で思っている人は数少ないはずであり、日本と中国では「命の値段」がまったく違う。戦争をしても損だから、中国が行っている挑発には乗ってはいけない。
「私が朝生に出演した際、「尖閣あげちゃえば」と発言したことに金美齢が怒っていたが、あーいう人にノセられて命を失うなんて割に合わない」
と書いた。
戦争になったり国が混乱したりするなら尖閣諸島を中国に差し出したほうがいい、とホリエモンが提案したのは11年2月4日放送の「朝まで生テレビ」。激しいバッシングに見舞われたため、なぜ尖閣諸島を中国に差し出すのか、その理由を11年2月7日に行われた記者会見で語っている。ホリエモンはそこで、
「国の問題として尖閣をワーワー言う必要があるのか?優先順位の問題として、首相や防衛大臣がこの問題で辞任するようなことがあれば、政治的空白が生じて今やらなければいけないことができなくなる」
と述べた。また、東シナ海に膨大な資源が眠っているとマスコミは騒ぎ立てているが、日本人のナショナリズムを煽り立てることになっている。実際に採掘しようとしても膨大な開発コストがかかるだろうから、割に合うかどうかもわからない、とした。