「ゆきりん……どうして……私だけは違うって……おかしいよ! なんでそーやってぇ! ファンを裏切るんだよおお!」
週刊文春でAKB48柏木由紀さんの「合コン」が報じられた直後の2013年2月5日、柏木さんファンを名乗る男性が、その「裏切り」を半狂乱でなじる動画を投稿した。
「柏木ヲタが発狂」と2ちゃんねるなどで話題になり、たちまち70万回という再生回数を叩き出したこの動画だが、実は「釣り」。投稿者はAKBファンでもなんでもなく、しかもこの動画のヒットで6万円近いお金を稼いだという。
釣りの是非は置いておいても、YouTubeでお金が稼げる、というのはいささか気になる。いったいどういう仕組みなのか。
YouTubeで再生1回につき0.1円儲けた?
話題となったのは、「Jリーガーと合コンした柏木由紀ことゆきりんに物申す!」なる動画だ。「jshibata」を名乗る男性が投稿した「自画撮り」の映像で、いかにも憔悴しきった、という顔をした若い男性がカメラに向かい、前半は切々と、そして後半は目をむきわめき散らしながら、「恋愛禁止」にそむいた柏木さんへの怒りを語っている。
日本のネットはもちろんのこと、話題は海外にまで拡散し、台湾「東森新聞雲」にまで取り上げられてしまった。
ところが26日、この「jshibata」さんは再び投稿した動画のなかで、実は上記の動画は「演技」であることをネタばらしした。
「僕AKBの曲1曲も買ったことないし、AKBで好きな人1人もいません」とjshibataさんは高笑い。まったくの釣りだったわけだ。そもそもjshibataさんことシバターさんは「ジ・アウトサイダー」「パンクラス」などのリングに上がる格闘家で、単なるAKBオタクだと思っていた視聴者は二重三重に騙されたことになる。
さらに注目すべきは、シバターさんの次の発言だ。
「知ってました? YouTubeはお金がもらえるんです。1再生だいたい0.1円。僕の動画、今70万再生近くいってます。(中略)A・K・Bはカネになる♪ あ、よいしょ♪ A・K・Bはカネになる♪ あ、よいしょ♪ ちょっとあおって5、6万♪」