「女性専用車両だけじゃなく、女性専用歩道も作って!」―タレントの佐藤江梨子さん(31)がこんな発言をし、インターネット上で話題になっている。
電車の女性専用車両への反対の声も根強い中の提案に、当然「絶対ヤダ!」という声が圧倒的に多い。
「ボケ!痴漢!」路上で叫んだら人違いだった
2013年2月21日付の東京新聞のリレーコラム「言いたい放談」に、佐藤さんが登場した。
佐藤さんは「10年ぶりに痴漢にあった」と告白。午前5時に路上を歩いていたら、自転車に乗った男性にいきなり尻を叩かれた。佐藤さんはすぐに「待て!この痴漢野郎!誰かぁー!」と叫び、道を先回りして男性を追いかけ、やっと見つけて「おまえ、何してくれとんじゃ!ボケ!痴漢っ!」と叫んだが、その瞬間人違いだったことに気付き、「スミマセンデシタ」と平謝りしたという。
これを踏まえた上で、「私的には、時間を決めて、女性専用車両だけでなく女性専用歩道も作ってほしい。世の中には女性専用車両に反対する男性もいます。でも、女性専用車両に反対する女性を、私はいまだ見たことがありません」と主張。それで安心した生活が送れれば女性にとっても男性にとっても素晴らしいという考えだ。
女性専用車に男性で乗り込む「非協力乗車」活動も
痴漢を回避する目的の女性専用車両が日本で初めて導入されて10年以上が経つが、「女性専用車両以外の車両が混雑しすぎる」「誤って乗ってしまった男性が女性から暴言を吐かれる例もある」「痴漢対策パフォーマンスしてるだけ」など、いまだに批判の声は根強い。
女性専用車両の全廃を目的として結成された「女性専用車両に反対する会」は、自治体や鉄道会社に陳情、質問状提出などを行っているほか、「非協力乗車会」と称してたびたび女性専用車両に男性が乗り込むという活動をしている。この団体には女性の会員も在籍していると公式サイトで明記されている。
こうした状況下でさらに「女性専用歩道も作れ」という主張とあって、インターネット上では「女様はどこまで優遇されれば気が済むんですか?」「んなもん許したら世の中の全てのものに対して女性専用~作れって言い出すんだろ」「その道に面した家では男性が時間によって出掛けられなくなるのん?『刺されたから刃物の販売を禁止しろ』と同じくらいの極論だと思うんだが」など非難が噴出している。