日本語で表現する仕事がしたい
モットーは「大した努力をしなくても勝てる場所で、努力をしなさい」。予備校講師の仕事を選んだのも、数々の失敗の中で「人にものを教えることだけはうまくいった」からだそうだ。
現在は、講師としての仕事以外に原稿執筆、テレビ出演とめまぐるしい生活を送る。「いま休みが1日もない状態です」と明かすが、テレビタレントに軸足を移すつもりはない。
「本を書いたり、講演をしたり、自分が日本語で考えたことを発信していきたいんです」
2012年4月には初の著書「いつやるか?今でしょ!」(宝島社)を出した。講演の依頼も舞い込むようになり、12年秋には一橋大学の学園祭で登壇した。そこで「自分の考えを、自分の言葉で語って、それが若い人からお年寄りまでの幅広い人々に確かに伝わる!という自信を得た」ことがターニングポイントになった。13年4月には新入社員の前で話をする予定もある。テレビ出演はこういった活動に向け、知名度を上げるための布石というわけだ。
ただ、予備校講師はこれまで通り続けていく。
仕事の依頼は断らない。「自分はこういうことができる」という発見になるからだそうだ。林さんは最後に、現在執筆中だという本の内容に絡み、仕事に対するポリシーを教えてくれた。
「仕事を選ぶな、仕事が僕を選んだのだから」