信用調査会社の帝国データバンクは2013年2月25日、映画の版権販売、配給・製作会社「プレノン・アッシュ」(東京・港区)が、2月20日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けたことを明らかにした。
同社は、香港出身の俳優トニー・レオンさんと日本の俳優の松田翔太さんが出演し、元AKB48の前田敦子さんの世界デビュー作としても話題になっていた「一九〇五」(いちきゅうぜろご、黒沢清監督)の企画、製作を手がけ、12年11月からクランクイン、松竹との共同配給で13年秋の全国公開を予定していた。しかし、トニー・レオンさんが、尖閣問題の影響で出演が難しくなり、製作が事実上頓挫、資金繰りがひっ迫していた。