ハンドブック配布で混雑、混乱の回避を目指す
東急電鉄の2013年1月22日の発表によると、平日の日中と土休日終日は渋谷駅発着の電車を1時間に4本、夕方のラッシュ時間帯には渋谷駅始発の電車を4本運行する。渋谷駅から座りたいという人はこの電車を狙えばよさそうだが、現在東横線が1時間に最大で平日20本、土休日17本運行していることを考えると、直通後の4本に乗客が集中すれば、今まで座れていた人のほとんどが座れなくなってしまうだろう。
混雑への対策について東急電鉄に問い合わせたところ、現在利用客に「東横線・副都心線ご利用ハンドブック」を計20万部配布し、利用路線にそって導線を案内することで回避を目指しているという。
このハンドブックは東急電鉄の公式サイトでも見ることができる。ダイヤ改正についてのページでは、朝ラッシュピーク前の通勤特急、急行を増発し、「オフピーク通勤」を促すとともにラッシュ時の混雑緩和を図るとしている。
乗り換え案内のページでは、ホームが遠くなる銀座線、JR線、井の頭線へスムーズに乗り換えできるよう最短ルートが説明されているほか、混雑緩和のためなるべく空いている車両に乗る「分散乗車」への協力を呼びかけている。
ただし駅構内については、混雑緩和のための改良などは特に行わないという。混雑や混乱の回避は乗客に委ねられる部分が大きいというのが現状のようだ。