経済産業省は、iPS細胞など人の細胞を使う再生医療の国内市場が2020年に、12年に比べて7.3倍の1900億円に拡大するとの試算を2013年2月22日にまとめた。政府は再生医療を促す新法の制定や薬事法の改正を検討しており、新法などの推進策が実現した場合の影響を織り込み、はじき出した。
2020年の再生医療市場は、製品で950億円、試薬品など周辺産業で950億円の規模。iPS細胞を使った再生医療が広がり始める30年には1.6兆円、50年には3.8兆円になると試算した。再生医療の対象が拡大するとともに、細胞培養の試薬などの国産化が進むことを想定した。
試算は、「再生医療の実用化・産業化に関する報告書」に盛り込んだ。