「立ち読みでもいいから読んで欲しい」 20日発売の週マガ読み切り「聲の形」が大反響

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   「本当にすべての人に読んでほしい漫画です。(…)立ち読みでもいいです」---週刊少年マガジン編集部の一員が、こんなツイートをしたある漫画が大きな話題になっている。

   それは、普通学級での、ろうあ児童に対するいじめを扱った「聲の形」(こえのかたち)だ。2013年2月20日発売の週刊少年マガジンに61ページの読み切りとして掲載された。

「内容のきわどさ」から、どこにも掲載されなかった

   「聲の形」は、漫画版「マルドゥック・スクランブル」(原作:冲方丁)の作画で知られる大今良時さん(23)の作品だ。19歳のときに描いてデビューのきっかけとなった、同名のマガジン新人漫画賞受賞作を下敷きにしている。

   冒頭の呼びかけをした別冊少年マガジン(別マガ)の班長(編集長)のツイートによると、受賞当時、原型は「内容のきわどさ」からNGがでて、どこにも掲載されなかった。そのため、大今さんは読み切り掲載のないまま、「マルドゥック・スクランブル」で異例の連載デビューを果たした。

   これがヒットし、大今さんが読者に支持されるのを見た別マガ班長は「やはりどうしても受賞作を読者に読んでほしい、読んでもらうべきだ」との思いを捨てられず、講談社の法務部、弁護士、そして全日本ろうあ連盟に作品を見せて、協議を重ねた。その結果、全日本ろうあ連盟からも「何も変えないでいい。ありがとうございます」との「お墨付き」を得て、別マガに掲載することとなった。原型は読み切りながら人気1位を獲得してしまったという。

   今回「週刊少年マガジン」に掲載されたのは別マガに掲載されたものの翻案だ。紙面を見てみると、欄外に「『すばらしい!』『でも載せていいのか?!』編集部に激論を巻き起こした、余りにみずみずしい青春!」と書かれている。

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