「目新しさを狙って暴走」?
この「数独」の出題、大学受験予備校ではどう見ているのか。代々木ゼミナールの数学担当者は、J-CASTニュースに対して「慶應SFCということを考えれば、そう珍しいことでもない」と話す。
国公立や私大でこういった出題はきわめて異例だが、もともと慶應SFCは指導範囲外の内容や奇をてらった問題を多く出す傾向があるため、受験生もある程度は想定していたはずだという。また、その他の問題が比較的簡単だったこともあり、「数独」のせいで総崩れした受験生は少ないと見る。
一方で、「数独を趣味としてやっていた人が有利になりうる問題と言うのは、入試問題としていかがなものか」と苦言を呈した。「娯楽」で差がついてしまえば、これまで真面目に勉強してきたことの意味がなくなってしまうので、「良い問題とは言えない」という。
最近は入試問題の「マンネリ化」により、受験勉強が問題パターンの暗記一辺倒になってしまっていると指摘されている。そんな中で「目新しさを狙って暴走してしまったのでしょう」といい、受験生の努力がむくわれる出題をしてほしいと話していた。