財務省が2013年2月20日に発表した1月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆6294億円の赤字だった。貿易赤字は7か月連続。赤字額は12年1月の1兆4814億円を上回り、比較可能な1979年1月以降で過去最大だった。
輸入は前年同月比7.3%増の6兆4286億円と3か月連続で増加。石油製品や液化天然ガス(LNG)の輸入が高水準だった。また、外貨建て取引の基準となる公示レートの平均値が1ドル86.93円と前年同月比12%の円安になったことが金額を押し上げた。
一方、輸出は6.4%増の4兆7991億円と8か月ぶりに前年同月を上回った。米国向けが10.9%増と2か月ぶりに増えたほか、中国向けは3.0%増と8か月ぶりに増加した。有機化合物や自動車部品が伸びた。