「ピースおおさか」、加害展示を撤去へ 維新メンバーらの「自虐」批判が原因?

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松井知事「僕は『自虐的やんか』ということを言っていたのでね」

   開館以来リニューアルが行われていなかったこともあって、橋下徹知事(当時)は、11年9月14日の会見で

「もっと来館者を増やすために、そして教育施設となるように、発展的なリニューアルというものをやってもらいたい」

と、リニューアルを明言。大阪維新の会の議員が相次いで現地を見学し、やはり「自虐的」といった声が相次いでいた。

   13年2月14日には、松井一郎知事が記者会見で、リニューアルの方向性を明らかにした。

「その(リニューアル予算をつけた)とき僕、議会におったけども、まさに自虐的やという部分も多々、リニューアル前のそういう展示物に対しては、そういう声もありました。そういう声も全て取り入れて、新しいピースおおさかをつくるということです」
「戦争の悲惨さ、大阪大空襲の被害者の皆さんの慰霊、そういうものを考慮してリニューアル」

と、空襲の被害に力点を置いた展示になるようだ。松井知事自身も、

「当時、議会にいるときは、僕は『自虐的やんか』ということを言っていたのでね」

と、展示内容には違和感を持っていたようだ。

   リニューアルをめぐっては、アジア侵略に関するコーナーを残すべきだとの声も根強く、12年6月には大学教授らが

「過去の対外戦争によりアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えたことなどの厳粛な加害事実を相対化し、被害当事者を辱めるようなことがあってはなりませんし、戦争放棄の憲法の精神を否定する展示とならない明確な措置が取られなければなりません」

と、リニューアルを危惧する声明を発表。署名運動も行われた。

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