「エロスの女王」どこ見ても壇蜜、壇蜜、壇蜜 週刊誌にテレビ、朝日新聞まで…

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   グラビアタレントの壇蜜さん(32)の艶やかな肢体を、このところメディアで見ない日がない。男性週刊誌には毎週のようにグラビアが躍り、ついにはあのお堅い朝日新聞までもが、紙面に壇蜜さんを登場させた。

   日本中に「エロス」旋風を吹かせまくる壇蜜さん。なぜ、メディアが競って取り上げるのか。

年明け以来、毎週どこかの週刊誌に壇蜜さんが

壇蜜さんが登場したここ最近の新聞や雑誌
壇蜜さんが登場したここ最近の新聞や雑誌

   マルチな活躍を見せる壇蜜さんだが、グラビアタレントとしての主戦場である週刊誌での活躍は特に目覚ましい。連載を持つ「週刊プレイボーイ」を別としても、男性向け週刊誌での壇蜜さんのグラビア登場は2013年に入ってからだけですでに8本に及ぶ。同日発売のライバル誌「週刊現代」「週刊ポスト」が、ともに1月18日号で壇蜜グラビアを掲載したことは話題になった。記事での言及も含めれば年明け以来、毎週欠かすことなくどこかの週刊誌が壇蜜さんを登場させている。

   テレビへの出演も急増中だ。1月からスタートした初のレギュラー冠番組「業界用語の基礎知識 壇蜜女学園」(テレビ埼玉ほか)を始め、公式サイトに掲載されている2月の出演番組数は23本に及ぶ。

   そんな壇蜜さんに、とうとうあの朝日新聞からもオファーが舞い込んだ。2013年2月16日夕刊の「エロス 女だって語りたい」という記事に、

「いま、『エロス』を象徴する存在」

   との肩書き付きで、写真と談話が掲載されたのだ。さすがに当然着衣だが、肩を露わにし、指を物欲しげに唇に添えた姿は、新聞とは思えないいかがわしい雰囲気を漂わす。

   19日の毎日新聞夕刊にも、「たった10分」しか取らせてもらえなかったというインタビューにも関わらず、「特集ワイド」に長文の紹介記事が。筆者は名文で知られる鈴木琢磨記者だ。「日本一美しい32歳」に「おやじ記者としては気になる」、「遅ればせながら、会いに行った」とストレートだ。

   彼女を評して、「はかなげな官能の世界と消えゆく昭和の世界が重なった」。その主演映画「私の奴隷になりなさい」を見たときの印象を、「控えめで、ねっとりした後味を引く演技。往年の日活ロマンポルノを思わせた」と評している。

2013年は「着る」方向に?

   毎日の記事によると、壇蜜さんは29歳でグラビアデビューした遅咲き。一時は葬儀学校で遺体の保存処理を学び、学費稼ぎのために銀座のクラブでアルバイトしたこともある。「どこか痛々しい……生きづらい時代を生きるアラサー女子共通の匂いがする」と鈴木記者は書く。

   AKBなど少女系アイドルが席巻するグラビアの世界に突如現れた「おじさん向け」の「エロスの女王」。とはいえ各誌のグラビアやテレビでの取り上げられ方を見ていると、壇蜜さんの「エロスの女王」というキャラクターが強いせいか、どこも似たりよったりの感が否めない。あおり文句1つ見ても、「官能」「エロス」「限界ギリギリ」「袋とじ」といった調子で、写真も透けた衣類や乱れ流れる黒髪など、あまり代わり映えがしない。特に週刊誌ではグラビアは「売り」の1つなのに、それがこうも「横並び」になってしまっても良いものなのだろうか。

   J-CASTテレビウォッチで「元木昌彦の深読み週刊誌」を連載中の、「週刊現代」元編集長・元木昌彦さんは、

「もちろん本来ならばどこも、独自に発掘した女の子を使いたい。しかしグラビア界には昔のような『この子は!』というタレントがここ1~2年いなかった。そこに壇蜜さんがちょうど出てきたから、飛びついてしまうのだろう」

と語る。毎週のように壇蜜さんがグラビアを飾る現状には、「雑誌の担当者も、どう変化をつけるか苦労しているのでは」。

   芸能評論家の肥留間正明さんも、作り手の安直さに警鐘を鳴らす。

「テレビも雑誌も、最近はどこも『とりあえず話題になってるから使おう』という姿勢。やっていることも昔の趣向と変わらず、いわば作り手の企画の貧困さの中で受けている」

   一方の壇蜜さんは、前述の毎日新聞インタビューの最後で今後について問われ、こうした疑問を見透かしたような、達観した答えを返している。

「みんなの思っている場所に帰っていきます。自分の意思は全くないです」
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