牛丼チェーン大手「松屋」が販売を開始した「牛めしバーガー」が絶好調だ。ハンバーガーのバンズの部分を円形のご飯にし、牛丼の具を挟むという牛丼店らしい特徴あるバーガーだ。
「牛めしバーガー」は現在、1個130グラムのバーガーが2個入った袋で販売されている。2013年2月15日から始まった通販サイトでは5袋1セットで、価格は税送料込みで2980円(現在はキャンペーン中で2380円)。店頭では18日から1袋380円で販売が始まった。
国民食の牛丼とハンバーガーをドッキング
松屋フーズ広報によれば、牛丼は今や国民食となったが、一方でハンバーガーも国民食だから、それをドッキングさせ、牛丼よりも手軽に食べられるだけでなく女性受けもいいはずだと商品化した。
もともとこの商品は同社の冷凍食品の販売を拡大する目的で開発されたものだが、運転しながら片手で食べられるため、150のドライブスルーやサービスエリアで実験的に販売を開始。お客の希望により温めて提供するようにしたところバカ売れ状態なのだという。
「店の中で食べたい」という要望が来ている
「ご好評いただいておりまして、通販、店舗トータルの売り上げは当初予想の2倍になっています。また、お店で座って食べたいという要望も寄せられていますので、これから検討していきたいと考えています」
と同社広報では話している。
牛丼チェーン各社は値引きキャンペーン合戦を繰り返したため疲弊し、2012年からはコメと肉の価格高騰が押し寄せ、軒並み大幅な減益になり、13年3月期決算の予想を下方修正している。松屋もその一つだが、今回の「牛めしバーガー」は起死回生の救世主になるのか。