新聞よりネットの方が人生の価値観に影響 若者は「新聞にありがたみ感じない」

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多様なニュースを取捨選択する情報リテラシーがある

   若者にとって新聞の存在感は、2011年3月11日の東日本大震災以降さらに軽くなったと碓井教授。東京電力福島第1原発の事故による電力危機で、「印刷所がストップすれば新聞は配られない」という考えが生まれた半面、ツイッターをはじめとする交流サイト(SNS)が頼りになったという声が高まったのがひとつの理由だ。

   もうひとつは報道内容そのものに対する読者の見方。「原発報道で『新聞はきちんと事実を伝えたのか』との疑念が拭えないままでした」。実際はともかく、こういった印象が後々新聞にとってマイナスに作用する恐れが拭えない。

   だからと言って若い世代が、新聞サイト以外のネットニュースやSNSから流れる情報をうのみにしているわけではない、と碓井教授は指摘する。だが既存の大手マスコミが伝えない情報を、ネット媒体が報じるケースはあると意識し、ある程度の信用を置いているようだ。多様なニュースが流れる中で取捨選択する情報リテラシーを備えている若者は多いと話す。

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