「市として活用させていただきたい意向はある」
このふなっしー、船橋市「非公認」のため、自力でここまでこぎつけた「叩き上げ」の経歴の持ち主だ。
2000年に1度だけ現れる奇跡の梨の妖精で、千葉県船橋市在住。「落書きがそのまま飛び出したような雑でゆるい顔が特徴」という。
12年4月に船橋名産の梨をPRするため地上に舞い降りたが、当初はどこにも相手にされず、「しょうがないので近所の公園や観光地にて撮影し動画をユーチューブにあげる日々」が続いた。市役所には船橋代表としての「ゆるキャラサミット」への参加を断られ、市民祭りにも出させてもらえない。
そんな中、さまざまなPRイベントやゆるキャライベントに呼ばれてもいないのに「勝手に参戦」し続けることで、地道に他のゆるキャラとの交流を深め、認知度を上げていった。
「船橋市は認めてやれよ」-ネットでは、ふなっしーの公認を求める声も少なくない。船橋には現在、公式の「ゆるキャラ」がいないからだ。13年2月13日、J-CASTニュースが船橋市に取材すると、「市として活用させていただきたい意向はある」とこたえた。ふなっしー側に公認を受けたい考えがあるらしいとも知っているという。
ただ、「市や(なしのPRをおこなう)JAが主体的につくりあげたキャラクターではないので、今後同様に(個人の)キャラクターが出てくる可能性も考えると、人気が出たからといって(行政側から)『ぜひうちにきて』というやりかたはできない」とも話していた。