レスリング除外、テコンドーまさかの残留 韓国メディア「スポーツ外交の勝利」と勝ち誇る

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大韓体育会会長は「IOC関係者たちとあまねく会って支持を訴えた」

   逆に、テコンドーが中核競技に残ったことについて、発祥の地・韓国での評価は高い。聯合ニュースでは、サッカーの朴鍾佑(パク・チョンウ)選手が試合後に「独島は我が領土」と書かれた紙を掲げて政治的主張をしたとして銅メダルの授与が保留になっていた問題が「警告」処分で決着したことと合わせて、

「テコンドー残り、朴鍾佑は銅メダル スポーツ外交勝利」

と華々しく報じている。記事ではその「勝因」について、「大韓体育会と世界テコンドー連盟、大韓サッカー協会などが一斉に固く団結」して対応にあたったことを指摘。特にテコンドーについては、大韓体育会(KOC)のパク・ヨンソン会長が、IOC理事会が行われたスイス・ローザンヌで「IOC関係者たちとあまねく会って支持を訴えた」という。

   単なるロビー活動以外にも、記事では、(1)競技スペースを狭くして「攻撃重視」が演出されるようになった(2)ロンドン五輪からはビデオ判定システムが導入され、判定に「ブレ」が少なくなった(3)各国の力が平準化された、という点が残留の背景として指摘されている。特に(3)については、ロンドン五輪で行われたテコンドー8部門で、金メダルが8か国に分散したことや、世界テコンドー連盟(WTF)の加盟国・地域の数が204に増え「テコンドーの国際的な地位が以前に比べて大きく変わったことを実感させた」(聯合ニュース)ことが大きいようだ。

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