海江田代表は「生活」小沢代表に「力添えを」
この事前報道ルールのあり方については、民主党内でも温度差がある。細野豪志幹事長は2月12日の会見で、野党時代の自民党や、09年に与党になる前の民主党がルールを根拠に政権を攻撃してきたことを引き合いに出しながら、
「私も政府与党にいたときに、大変苦労した」
「同じ事を繰り返しても仕方ない」
と、ルールの存在意義に疑問を呈した。今回の同意人事についても、
「(事前報道)ルールが生きている以上、(報道が出た経緯について)調査ぐらいはしてほしい」
と述べ、落としどころを探っている様子だった。
夏の参院選に向けても、党内が割れそうな予兆が出てきた。海江田代表は2月11日、3選を目指す平野達男前復興相(岩手選挙区)について、盛岡市内で記者団に対して生活の党・小沢代表について触れる中で、「力添えをお願いしたい」と発言。生活の党に対して独自候補擁立を断念するように求めた形だ。民主党内には、小沢氏をはじめとするメンバーの大量離党と12年12月の衆院選惨敗で「民主党は筋肉質になった」(長妻昭元厚労相)との声もあるだけに、小沢氏にすり寄るともとられかない発言は、反発を呼ぶ可能性がある。