東京外国為替市場は2013年2月12日午後、円相場は前週末17時時点に比べて1円53銭の円安・ドル高の1ドル94円31~34銭近辺で推移している。
前日のニューヨーク市場で一時94円46銭と、2010年5月上旬以来約2年9か月ぶりの安値を付けた流れを引き継いでいる。NYでは安倍政権の経済政策「アベノミクス」を支持するブレイナード米財務次官の発言を材料に、円売り・ドル買いが加速した。
ブレイナード財務次官は11日の記者会見で、「米国は、成長を取り戻し、デフレからの脱却を目指す日本の努力を支持する」として、大胆な金融緩和と財政政策でデフレ脱却を目指すアベノミクスに支持を表明した。
一方、円安を受けて、12日の東京株式市場は日経平均株価が一時、前週末比292円61銭高の1万1445円77銭まで上昇した。取引時間中としては7日以来となる1万1400円台に乗せて推移している。