作者「終わらせる」「10巻も20巻もはムリ」明言していた
これだけの話題、人気作だが、読者の間ではむしろ「良かった」という気持ちが強いようだ。
連載終了を知った人のツイートを見ると、「良いと思うそれで、これ以上間延びしたらテーマずれちゃいそうで」「このタイミングで終わるのがいい感じかな。引っ張りすぎてグダグダなるのんイヤやし、そもそも引っ張りようがないもんね」「ちゃんと終わるようでホッとした。正直四巻くらいからの展開はイマイチだったし」など、「人気だからと言ってダラダラと続けないで良かった」という気持ちが垣間見える。
作者のヤマザキさんも、12年9月のブログで
「最初は読み切りのつもりで描き、急遽それが不定期連載になり、I巻発売後に急遽それが定期連載になり、2巻くらいで終わらせるイメージで描いていたのが急遽『もう少し長くならんか』になり(それは10巻でも20巻でもという意味合いも何気にあったようですが、ムリ)・・・そして今なんと5巻。でも、もう5巻。もう既にお読みになられた方はお気づきかと思いますけど、フィナーレまではもうすぐです」
と、近々終了する事を予告していた。また、12年10月に放送されたNHK「ホリデーインタビュー」に出演した際も、「あと1巻か2巻で終わらせる」と明言していた。作者自身にも、「あまり続けても仕方がない」という気持ちがあったようだ。
10代のころから長く海外生活を続け、イタリアで絵画や美術史を勉強したというヤマザキさん。日本の漫画家の中ではきわめて特異なキャリアから生まれた「テルマエ」だが、さて次はどんな作品で楽しませてくれるだろうか。