AKB48の握手会イベントで行われた押し相撲大会で、メンバーが別のメンバーに顔を蹴られてアザができたり、過呼吸で退場したりするなどした事態があったことが分かった。
ファンから心配の声が相次いでいるほか、Google+を通じて運営への苦言が巻き起こっており、総支配人も反省の弁を述べるという騒動に発展している。
「顔面にひざが入った」「口から流血」の噂も
騒ぎになったのは、2013年2月9、10日にさいたまスーパーアリーナで開催された握手会イベントでの企画だ。
A、K、B各チームの対抗戦「A-1グランプリ」というものが行われたのだが、その中で円形の特設ステージに約20人のメンバーが乗り、押し相撲で落ちたメンバーが周りに撒かれた白い粉まみれになってしまう、というゲームがあった。
取っ組み合いの激しい戦いが行われたようで、初日に参加したチームBの石田晴香さんがゲーム終了後に泣いてしまうという一幕があった。石田さんはイベント終了後、Google+で「気付いたら人の下敷きになっていて顔を蹴られ、気が動転して泣いてしまいました…鼻に軽いアザが出来た程度なので大丈夫です」と振り返っている。
さらに2日目には、チームBの市川美織さんが「ゲーム参加にドクターストップをかけられた」という。参加したファンのツイートなどを見ると、「顔面にひざが入った」「口から流血してティッシュを詰めていた」などの情報が錯綜している。市川さんはイベント終了後にGoogle+で、「ドクターストップといっても大したことではなく、元気ですのでご安心ください」と書いているが、何らかの危険があった可能性があるようだ。
チームAの仁藤萌乃さんは泣いて過呼吸気味になってしまい、スタッフに抱えられて退場、チームAの小林茉里奈さんもGoogle+で「粉に落とされた時に、お腹を押されて、気持ち悪くなってしまって」泣いたと報告している。
グランプリを通して最下位だったチームKには、「鉄棒にぶら下がり、力尽きて落ちてしまったら下に設置された体重計によって自分の体重が公開される」という罰ゲームが行われた。メンバーの島田晴香さんはチームが負けたことと体重が晒されたことへの悔しさで泣いてしまったようだ。
「お人形さん求めてる」メンバーが怒り?
チームBの片山陽加さんは握手会イベントが終わった2月10日夜、Google+で「色々あったけど、結果面白ければどーなったっていいんだよね。みなさんが面白かったって思っててくれたらそれで。そう思ってもらえてたら、あざだらけになったかいありました」「いいたい事くらい言ったっていいよね?だって人間だもん。それとも世の中の人は何にも言わないお人形さんを求めてるのかな?」と投稿。今回の企画に対する怒りが感じられるような文章で、ファンからも「とても気持ちよく見られるものじゃなかったよ」「言いたい事はいっぱいあるだろうね。今回の企画はいくらなんでもひどいと思うよ」「楽しい部分もありはしたけど、見ている方としても複雑な想いでした。だって、みんなの事、本当に大事だから…」など、企画への批判的なコメントが寄せられた。
こうした声を受けてか、AKB48総支配人の戸賀崎智信さんは10日夜、Google+で「二日間ありがとうございました。正直、この二日間反省点だらけでした。今から、反省会します」と投稿した。
コメント欄には、「メンバーを傷付けるような企画はしないでください。いつからAKBはそんなグループになったんですか?」「安全対策・危険予知をしっかりお願いします。大事故になりかねない事はやらせないで欲しいです」「体重を晒すのも、やりすぎではないでしょうか…?メンバーのこと、人間として扱ってくださいね」など、厳しい意見が書き込まれている。