「アベノミクス」で通貨安競争か? アジア通貨反落

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韓国ウォン3か月ぶり、台湾ドル5か月ぶりの安値水準

   こうした海外からのバッシングに日本は、金融緩和策はデフレからの脱却が目的であり、現状の為替の動きは「一方的な行き過ぎた円高の修正」であることを強調している。

   そうしたなか、外国為替市場で最近、ドルなどに対して上昇してきた韓国ウォンや台湾ドルなどが反落している。

   2013年2月9日の韓国ウォンは、対米ドル相場で1ドル1096ウォン台と、12年11月5日以来のウォン安・ドル高で推移している。

   台湾ドルは1米ドル29.7台湾ドル台、マレーシア・リンギットも1米ドル3.10リンギット台と、いずれも5か月ぶりの安値水準にある。タイ・バーツは1米ドル29.77バーツの水準だ。

   アジア諸国は外需への依存度が高いため、通貨高は輸出競争力を低下させる。その代表的なのが韓国だが、できるだけ自国の通貨価値を低く抑えたい。そのため、円安をきっかけに、アジア諸国が自国通貨の引き下げに動き出したというわけだ。

   ウォン高が続いた韓国では輸出企業による政府への圧力があるとされ、為替介入がささやかれていた。それだけに、ウォン売り介入があるのではないか、との観測もある。

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