出足で躓いた「楽天kobo」
それにしても、楽天の「koboイーブックストア」が「紀伊國屋書店 BookWebPlus」や「Reader Store」にも及ばないというのは意外だ。
楽天koboは7000円台という、それまでのリーダー端末と比べると安価で、それによって電子書籍で「本」を読む人はやや広がったとされる。PRにも熱心で、話題性もあった。
半面、急拡大と過剰なPRがかえって災いし、初心者に配慮したマニュアルがなく不親切とされたことや、3万冊としていたコンテンツがなかなか出揃わないことなど、出足での躓きが評価を下げた。
「Kindleストア」にしても、楽天koboをはじめ国内の電子書籍ストアよりも日本語コンテンツ数で必ずしも圧倒しているわけではない。なにしろ、日本にオープンしてまだ3か月なのだ。おそらく、現段階の「差」は運営する「アマゾン」の知名度と米国などでの実績、これまで本などのネット販売で培ってきた信頼度なのだろう。