「グーグルアースで自衛艦の位置分かる」 原口一博議員の発言、ネットで失笑買う

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無線による自動船舶識別装置でも無理?

   リアルタイムに船の動きが分かるソフトとしては、無線による自動船舶識別装置(AIS)を使った「ライブ船舶マップ」などがある。グーグルアース上でもリアルタイムで船舶の位置を確認できるが、原口一博氏はそのことを指していたとも言い難いようだ。

   海上自衛隊の広報室では、こう言う。

「確かに、護衛艦がAISの送信をオンにすれば、リアルタイムで位置確認ができます。しかし、受信だけして送信しないことも多く、送信するのは、沿岸地域などで船の往来が多いといった危険なケースです。ひょっとしたらAISのことを言っていたのかとも思いましたが、場所が日中中間線付近の海上なので、違うのではないかと思いますよ」

   発言が何を意味するかについては、その意図が分からないとして、原口氏側に聞いてほしいとのことだった。

   原口氏の発言は、一部メディアでも報じられ、「レーダー照射された緯度経度をGoogle Earthで確認すれば場所は分かる」と解釈する向きもあった。言い換えれば、中国側はレーダー照射を通じて日本の艦船の緯度経度をつかんだので、それをグーグルアース上で見れば、日中中間線の日本側のどこの場所かが中国側に分かってしまう、ということらしい。ただ、この場合グーグルアースを使うまでもなく中国側は把握していたと考えるのが普通だ。

   原口氏の事務所に取材すると、本人が事務所に来ないので、まだ確認できないとして、話が聞けなかった。なお、原口氏は2013年2月8日夕現在もツイッターで発言について触れておらず、沈黙したままだ。

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