マクドナルド社長「値上げ検討」 「100円マック」消滅の日は近そう

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「高くなったらマックじゃない」

   既に福岡県の店舗では、2013年1月から「値上げテスト」が行われている。100円だったハンバーガー類が120円になるなど、一部商品の価格がアップしたのだ。テストの結果次第で、目玉メニューとも言える「100円マック」が姿を消す可能性も否定できない。

   原田氏の「値上げ宣言」に、消費者も敏感に反応した。ツイッターには、「高くなったらマックじゃない」といったぼやきが並ぶ。100円メニューのような「格安品」がある一方で、全体的には「安さが魅力」と感じていない消費者も少なからずいるようだ。

   それでもマクドナルドを取り巻く環境は消費増税、円安の進行によるコスト上昇と今後も厳しさが予想される。原材料の半分は輸入品のため、極端に円安が進めば影響は少なくない。

   ファストフードを含む外食市場の動向も不透明だ。前出の日本フードサービス協会によると、2012年前半は好調に推移した市場も徐々に息切れし、「最後の四半期はマイナス成長になりました」という。政府による経済対策で景気が持ち直し、経営に好材料となる可能性がある一方、足元はまだ楽観できない。

   マクドナルドは1月、60秒以内に注文品を出せなかった場合に無料券を配るキャンペーンを実施し、話題を呼んだ。だが、目先を変えた趣向でも業績向上につながらなければ、遠からず「値上げ」という経営判断に踏み切らざるを得なくなるだろう。

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