久々TV出演も「スカウトの手」挙がらず 元Wink鈴木早智子厳しい復活への道

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   芸能活動を自粛していたアイドルユニット「Wink」の元メンバー・鈴木早智子さん(43)が、久々のテレビ出演を果たした。

   しかし結果は悲惨なもので、歌を披露しレコード会社との契約を目指したが、スカウトの手は挙がらず。視聴者の声も厳しかった。鈴木さんはここから歌手として復活を遂げることはできるだろうか。

活動自粛期間は「生きながらに死んでた」

   鈴木さんが出演したのは、2013年2月5日放送の「スター☆ドラフト会議」(日本テレビ系)。この番組は「スターになりたい」という人が出演し、テレビ番組のプロデューサーや芸能プロダクションのマネージャーら業界関係者がスカウトマンとして、「うちで使いたいか、使えないか」というジャッジを下すオーディション番組だ。

   「CD再デビューをかけレコ大受賞歌手が2年半ぶりにTV登場」との触れ込みで現れた鈴木さんは、Winkとして活動していた頃よりかなり痩せて見えた。

   元々歌が好きで芸能活動を始め、1988年にWinkとしてデビュー。以後全日本有線放送大賞グランプリ、日本レコード大賞を受賞し、NHK紅白歌合戦にも出場するなど順調に活動を続けてきたが、96年に突然Winkが活動停止、レコード会社との契約も切られた。鈴木さんは地道に活動を続けるも露出が減っていき、さらに2010年に俳優との不倫騒動を起こしたことで芸能活動自粛に追い込まれてしまった。

   自粛期間について鈴木さんは「(最初の)1年は、生きながらに死んでた」「ストレスがすごい溜まっちゃってて、家に入院してる感じ」「自分のこの精神状態では、もう芸能界で仕事できないかなとか。引きこもりに近かったですね」「一時期声が全く出なくなった」と振り返り、波乱の人生を送ってきたことを明かした。

   しかしこのままではだめだと思い、「リハビリ」としてカラオケボックスに通ってなるべく声を出すようにした。徐々に歌えるようになり、「やっぱり歌が好きだから、もう一度やれるところまで挑戦してみよう」と決意したという。

   番組では「歌詞が自分の人生に重なった」という中森明菜さんの「帰省~Never Forget~」という歌を披露。鈴木さんの歌声を聞いて、ゲストの劇団ひとりさんは「歌声に2年半の苦しさ、辛さが感じられた」、マツコデラックスさんは「明菜とさっちん(編注:鈴木さんのあだ名)が重なって…よかったです」と評価した。

本人は意欲的で、「歌い続けたい」

   しかし歌いきった後、スタジオに来ていたレコード会社5社の担当者は、誰も「契約交渉したい」と手を挙げなかった。

   理由について、キングレコードの担当者は「今鈴木さんが歌うべき歌、ジャンル、どういった歌を歌えばいいのかっていうのが、ちょっと浮かばなかった」、日本クラウンは「今というこの時代の中で、どういう方が買われるのかっていうのがちょっと僕の中で…」、ビクターエンタテインメントは「本当に私Winkさんの世代でファンだったので、やっぱ気軽な気持ちでは挙げられなかったというか…」といずれも厳しいコメントを残した。

   鈴木さんは「こんなもんですよ」と割り切っているようだったが、どこか悲壮感が漂って見えた。

   ツイッターでは、視聴者の「元Winkの鈴木早智子が歌ってるけど上手くない・・・断然昔の方がいいよな・・・」「こんな下手だったっけ。いたたまれなさが半端ない」「さっちん、全然声出てないし…辛いなぁ。wink大好きだったから悲しいよ」など、「残念だ」というツイートが並んだ。「ショーコは見事に綺麗に転身して順調な生活を送ってる感じだけどサッチンはなぁ…」と、Winkの相方だった相田翔子さんがバラエティー番組などで活躍し、さらに医師との「セレブ婚」をしているのと比較して悲しむ声もあった。

   この放送でのCD再デビューはならなかったが、今後鈴木さんはどうしていくのだろうか。

   所属事務所のセンス・プロダクションによると、今回の番組出演を機に芸能活動を本格的に再開する方向で鈴木さんと話し合いを進めている。本人は意欲的で、「歌い続けたい」という意志がはっきりしているので、CDデビューという目標に向けて活動していく予定だという。バラエティー番組にもチャレンジしていきたいと話しているとのことだ。

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