日本銀行の白川方明総裁が、2013年4月8日の任期満了を待たず、3月19日に辞職すると表明した。3月19日に、山口広秀、西村清彦両副総裁の任期が終わるのにあわせて、後任の正副総裁3人が同時に就任できるようにする。
白川総裁は2月5日夜に日銀本店で記者会見し、辞職について「私自身の判断」と、政府の圧力などは否定した。「正副総裁の任期は同時にスタートすることが最も自然で、日本経済に貢献していくうえで望ましい」と話した。
日銀の総裁人事をめぐっては、2008年3月に任期切れとなった福井俊彦前総裁の後任が空席となり、副総裁に就任した白川氏が職務を代行。白川氏は同年4月9日に総裁に就いた。
日銀総裁が任期前に辞職するのは1998年の松下康雄氏以来、15年ぶりのこと。