「謝った証拠を残すため」動画を撮影
寒川町教委などの調べに対し、中学校の男子生徒は、「からかわれたようで、快く思わなかった」とからんだことを認めたため、町教委が注意するなどの指導をした。生徒はその後、児童に謝罪している。暴行ポーズをしているところの動画を撮った理由については、「またやらないようにするため」「謝った証拠を残すため」などと話したという。
生徒は、これまで問題行動を起こして指導されたことがないため、なぜ火遊びをしていたのか町教委などが事情を聞いている。ラインでグループ閲覧できるようにした動画については、警察の指導を受けたうえで削除したとしている。
ただ、児童にケガはなく、暴行とまでは言えないため、警察に被害届けは出さない方針だとした。中学校の生徒は、1日休んだ後は登校しているという。
中学生が小学生に絡んで動画に撮ったケースとしては、2012年7月に、神奈川県相模原市や兵庫県で相次いで発覚し、こちらはユーチューブで不特定多数に閲覧されたうえに警察ざたにもなっている。男子生徒がこれらのケースをまねたかについては、寒川町教委の学校教育課では、「本人に聞いていないので分からず、関係ないとは言い切れない」としている。
今回は、ラインでグループ閲覧させるという新しい手口が浮き彫りになった。このことについて、学校教育課では、「どのように利用していたか把握できていないので、今後何らかの対応を考えたい」と言っている。