「不特定多数との性行為はがんや白血病の原因になる」 和田秀樹ブログは「暴論」か

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「妄想で死者を罵倒するのか」と非難

   インターネット上ではこのブログに対して、「『ヤリチンはガンになる』とか頭だいじょうぶかこいつ」「妄想で記事書くんならもっと良い事書けよ」「ガン患者への冒涜!亡き父親はガンだったが浮気は一切しなかった」「医者が死者を鞭打つのもどうかと思うのに、精神科医が妄想で死者を罵倒したの?」などの非難が続々と書き込まれている。一方、「識者来てくれ」「専門家の人に聞いてみたいなー」など、和田氏のブログが本当なのか確かめたいという人もいる。

   国立がん研究センター がん対策情報センターが運営するサイト「がん情報サービス」によると、性行為が原因となる場合があるがんは、肝臓がん(肝炎ウイルスが要因)、子宮がん(低年齢での性体験や不特定多数の性行為の相手がいると感染しやすいヒトパピローマウイルスが要因)、陰茎がん(性感染症やヒトパピローマウイルスが要因)の3つがあげられている。

   また、性感染症情報のまとめサイトには、「成人T細胞白血病リンパ腫」という病気は「成人T細胞白血病ウイルス(HTLV-1)」に感染するとまれに発症する場合があるのだが、このウイルスは性行為によって感染する可能性があると書かれている。

   性行為が原因となりうるがんや白血病は確かに存在するが、團十郎さんが04年に発症した急性前骨髄球性白血病、05年に診断された骨髄異形成症候群という病気はいずれも性行為が原因になるとは言われていない。

   「勝手な妄想」と断っているが、「團十郎さんのニュースを聞いて、遊びすぎるとガンになって若死にする」と子供に教えるべき、という趣旨の和田氏の意見は、別々の話を無理につなげた形となっている。

   なお、和田氏は2月5日に更新したブログで、「若くてがんになった人がみんなセックスでウィルスが入ってきたせいだという非科学的なことを言うつもりはない そういう人もいる可能性があると私が信じているだけだ」「まだセックスでどのようにウィルスの感染が起こり、それがどの程度がんにつながるのかは、よくわかっていないというのが真相だろう でも、多少のリスクがあるのは確かだ だから、私は自分の子どもにだったらそういうリスクを伝えると思う」と、問題になったブログについて弁明している。

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