節分の定番といえば「豆まき」だったが、最近では太巻き寿司を丸かぶりする「恵方巻」の風習がすっかり定着したようだ。
2013年2月3日のテレビでは、女子アナウンサーなどが大きな口を開けて恵方巻にかぶりついていた。「恵方巻」の認知度は年々アップしている。
「かぶりついて」食べるのは「縁を切らない」ため
インターネット調査のマイボイスコムが2013年2月1日に発表した第8回「恵方巻」アンケート(回答者数1万3583人、2012年2月調査)によると、恵方巻の認知率は96.5%(11年)で、この調査を開始した05年と比べて12.9ポイントも上昇した。
また、恵方巻を認知している人のうち、「食べた経験がある」と回答した人は、05年のほぼ半数(54.5%)から11年には74.2%と、実際に食べる人も年々増えていることがわかった。12年にも「食べる、食べる予定」と答えた人は全体で約半数。また、女性のほうが「食べる予定・食べた」という人が多いといい、「恵方巻」は節分の風習として浸透しつつあるようだ。
そもそも、「恵方巻」を全国区に押し上げたのはコンビニエンスストアの「セブン‐イレブン」とされる。同社のホームページには、「1989年、広島県のセブン‐イレブンで、当時、関西の風習としてあった『「節分の日にその年の縁起のいい方角(恵方)を向いて無言で太巻き寿司をまるかぶりする』という情報にもとづいて恵方巻を一部の店舗で販売したのが始まり」と記していて、それが全国に広まった。
「恵方巻」(巻き寿司)のスタイルは「福を巻き込む」という願いからきていて、それを切らずに「かぶりついて」食べるのは「縁を切らない」という理由があるそうだ。