自民党の徳田毅国土交通・復興政務官が女性問題をめぐるトラブルが原因で辞表を提出、2013年2月4日に受理された。政務三役の辞任は安倍内閣が発足して初めて。
同日の記者会見で菅義偉官房長官は「一身上の都合により、辞任の申し出がありました」と述べたが、理由については「相手との関係で明らかにできないとのことだった」と話すだけだった。政府は後任人事を急いでいる。
辞任の詳細な理由については明かさず
それにしても突然の辞任だ。徳田氏が国土交通・復興政務官を任命されたのは12年12月27日。わずか1か月余り、しかも女性問題が理由というのだから、安倍政権にとっては痛手だ。
徳田氏は、2013年2月3日夜に菅義偉官房長官や太田昭宏国土交通相に対して、「迷惑をかけては申し訳ない」と、政務官を辞任する意向を伝えた。ただ、辞任の詳細な理由については、太田国交相も「直接(説明を)受けていない」という。根本匠復興相にも知らしていないようだ。
とはいえ、「女性問題」といわれて、「そんな話、あった」と、不思議に思った人は少なくないだろう。
いったい、女性とどのようなトラブルがあったのか、はまったく不明で、せいぜいフジテレビが「過去の女性問題」と限定し、「徳田政務官をめぐっては、国会議員になる前の女性問題を報じる動きが、一部で出ていた」と報じているだけだ。
そうなると、突然の辞任はあまりに不可解だ。