歌舞伎俳優の市川團十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名=堀越夏雄)さんが2013年2月3日、肺炎のため都内の病院で死去した。66歳だった。
團十郎さんは1946年、11代目市川團十郎の長男として生まれた。85年に團十郎を襲名したのち、日本俳優協会理事、伝統歌舞伎保存会理事、文化審議会委員を歴任したが、2004年に白血病を発症してから療養と復帰を繰り返していた。
2月4日には遺体が安置された都内の自宅に多くの歌舞伎関係者らが弔問に訪れた。長男の海老蔵さんによると、團十郎さんは肺炎の兆候があるとして療養中だったが、1月半ばから容体が悪化し、3日夜は家族で最期を看取ったという。海老蔵さんは目を潤ませながら、「大きな愛のある人でした」と父をしのんだ。