AKB48の峯岸みなみさん(20)が男性スキャンダルについて丸刈り姿で謝罪した問題が、日本のみならず、海外でも広く報じられている。
大半が事実関係を淡々と報じているが、中にはAKB48のコンセプトや「丸刈り」の意味合いにまで踏み込んで解説した長文の記事もある。
「長い間『けじめ』を公に示す手段として用いられてきた」
比較的長文の記事を英語で配信しているのが、フランスのAFP通信。AKB48の「会いに行けるアイドル」というコンセプトを紹介しながら、「収入面では世界でも最も成功した歌手のひとつ」「紙幣印刷機」と紹介。「恋愛禁止」は「no dating」と表現されている。さらに、
「片思いは許されるが、それを超えてはならない」
「日本では、丸刈りにすることは長い間『けじめ』を公に示す手段として用いられてきたが、通常は男性しか行わない」
といった背景も説明されており、批評家・小説家の東浩紀さんが一連の騒動を批判したことにも触れている。この記事は、世界各国のニュースサイトに配信されている。また、英BBCはAFPの記事を元にしたとみられる記事をウェブサイトに掲載しており、英語で吹き替えられた峯岸さんの謝罪動画を見ることもできる。
中国の環球時報は、過去の男性関係を週刊文春に報じられた後に福岡HKTに移籍した指原莉乃さんや、AV女優に転向した元メンバーの中西里菜さんの例を引きながら、
「日本で人気のアイドルグループ、AKB48は常にセックススキャンダルに巻き込まれている」
と指摘している。韓国メディアは、
「男性アイドルとお泊まりデート 『断髪』謝罪」(東亜日報)
といった見出しで、事実関係を淡々と報じているものが多い。
それ以外も、フランス、ペルー、ベトナム、ノルウェーなどのニュースサイトでも、現地の言葉で一連の騒動が報じられている。
NHKキャスター「考え込んでしまった」
日本国内の芸能マスコミ以外のメディアもこの問題を報じている。2月1日夜には、NHKの「ニュースウォッチ9」で約5分間にわたって特集され、大越健介キャスターは
「痛々しさとともに、ある種の引っかかりを感じて、考え込んでしまった」
と渋い顔でコメントした。朝日新聞も、2月2日朝刊の第3社会面で「AKB涙の丸刈り謝罪…そこまでするワケは」と題する解説記事を載せている。